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白内障――点眼薬の評価と手術判断の目安

2024年11月22日  南山堂

Q5 代表的な点眼薬と、その効果について教えてください 白内障治療薬の点眼薬として保険適用のあるものには、ピレノキシン(カタリン)、グルタチオン(タチオン)などがあります。初期の皮質白内障を認め、患者が点眼の希望があったときに処方されます。ピレノキシンが処方される場合が多いと思います。 非眼科医が白内障点眼薬の開始を指示することはあまりないと思われますが、その有効性に関する十分なエビデンスはなく、眼科医でも処方する医師とまったく処方しない医師に分かれています。このような成書に書くべきことではないかもしれませんが、開業医が患者を通院させ増患を目的として処方するケースも見受けられます。 また白内障術後は、抗炎症薬(プラノプロフェン、ブロムフェナクなど)が処方されますが、特殊な例(Q6を参照)を除き通常は1~3か月で終了となります。この点眼薬についても、同様の目的で漫然と処方が継続されているケースが見受けられます。 Q6 注意すべきDo処方について教えてください 白内障治療薬の点眼薬に関するDo処方は、基本的に行っていただいて構いません。 中止させるべきケースとして筆者は次のような例を考え...