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脳梗塞後患者の引き継ぎ初診で確認することは何ですか?

2024年10月3日  南山堂

症例  80歳、男性。かかりつけ医なし。目立った既往歴はないが、医療機関への受診歴も乏しい。   突発発症の構音障害と右片麻痺あり。様子をみていたが症状進行があり、総合病院のERを受診した。MRIでは左中大脳動脈穿通枝領域のラクナ梗塞を指摘された。アスピリン+ クロピドグレルの抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)で急性期治療が行われた。入院中、二次予防薬が選択された。抗血小板薬はクロピドグレル(プラビックス錠75 mg 1回1錠1日1回)で継続された。LDL 160 mg/dLであり、ピタバスタチン(リバロ錠1 mg 1回1錠 1日1回)が開始された。入院中の収縮期血圧は150 mmHg程度であったが、急性期のため降圧療法は開始されず、降圧に関しては慢性期での介入検討となった。   退院後はワンポイントのみ総合病院の外来でフォローされた。採血で薬剤の副作用のないことを確認され、今後のかかりつけ医として、当院への治療継続依頼となった。  Q1 症例について詳しく教えてください  脳梗塞を発症し、急性期治療後の症例です。二次予防(再発予防)のために抗血小板薬が選択されて、動脈硬化のリスクへ...