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問診・検査が過敏性肺炎の診断に有効だった症例

2024年7月24日  南山堂

症例1 72歳、女性。 SLE (systemic lupus erythematosus:全身性エリテマトーデス)とGERD(GERD:gastro esophageal reflux disease:胃食道逆流症)の既往歴あり。喫煙歴なし。ダウンジャケットと羽毛布団を使用しており、築44年の木造住居に居住。日当たりはよいが浴室にかびが生えているとのこと。前年にも肺炎で入院歴あり。 X年9月頃より咳嗽、呼吸困難が出現し10月上旬に前医入院。抗菌薬とステロイド短期内服にて改善し退院したが、帰宅後より再度悪化し、精査目的に10月下旬に当院紹介となり精査入院。  酸素化は室内気でSpO2 97%、発熱なし。聴診にてfine cracklesを聴取。KL-6 1,784 U/mL、SP-D 63.7 ng/mL。抗PDE(pigeon dropping extract:ハト糞抽出物)抗体陽性(PDE-IgA 0.246, cut off = 0.1)、抗トリコスポロン・アサヒ抗体陽性(3.20)。抗核抗体80倍(homo, speckled pattern)。 胸部画像所見ではHRCTにて...