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腰椎穿刺の禁忌は何ですか?穿刺前にCTは必要ですか?

2023年10月27日  南山堂

疑問2 腰椎穿刺の禁忌は何ですか? 頭蓋内圧亢進が疑われる、呼吸・循環が不安定、穿刺部の汚染などがあるとき。 ◆腰椎穿刺ができなくとも血液培養を採取して、治療を優先する場合がある。その場合は後日に腰椎穿刺を行う。 頭蓋内圧が亢進した状態で腰椎穿刺を行うと、穿刺部の方向に向かって頭蓋内圧が低下する。すると脳が大後頭孔に向かって引きずり込まれ圧迫される。これが脳ヘルニアであり、頭蓋内圧亢進時に腰椎穿刺が禁忌である理由だ。 頭蓋内圧亢進を疑うサインは表17-2の通りである。これらの項目はいずれも緊急度が高く、CTによる評価が必要だ。クッシング徴候は高くなった頭蓋内圧に対して血圧を上げて脳還流を維持しようとする生理的反応である。ただ、この所見が現れる頃には頭蓋内圧はかなり高くなっている。 このほかにも、ショックなど呼吸・循環が維持できない場合は、腰椎穿刺は後回しにすべきだ。腰椎穿刺では体幹を強く抑え屈曲位をとらせるため、気道が圧迫される。呼吸・循環が不安定なことを認識しないまま腰椎穿刺を行い、呼吸停止やショックをきたすという話はよく聞かれる。また、穿刺部が汚染されている、凝固異常があり止血困...