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循環器の身体診察 その1――視診、触診

2023年10月5日  羊土社

● 循環器診察は聴診だけでなく、視診、触診も重要である はじめに 皆さんは循環器診察に自信はありますか? 私自身、循環器診察について、どう学習すればいいかもわからず、今心臓付近から聴こえている音が何なのか、何を意味するのか確信がもてず、いつも自信がありませんでした。また、心臓の診察は聴診のみではありません。聴診の前に行う視診、触診もとても重要です。 今回は視診、触診、聴診の順に、診察時に注目する『基礎』を解説していきます。なお、字数の都合から、胸部診察の前に行う末梢などの循環器診察については割愛させていただきます。 ちなみに、実際の聴診の音が聞ける動画としては、こちらのYouTube チャンネルの再生リストがおすすめです(Medzcool:Heart Sounds. YouTube)。 1.視 診 (1)外観 まず患者さんの外観に注目します。歩行は可能か、苦しそうに歩行しているか、車椅子やストレッチャーで来院するか、仰臥位や起坐位か、ひどく辛そうに見えるか、など、これらは数値化することはできませんが、緊急度や診断のヒントとなります。患者さんの表情、呼吸回数や起坐呼吸などの呼吸様式、チ...