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小球性貧血Up to date !

2023年6月15日  南山堂

プライマリ・ケア医がみる小球性貧血 Overview 1(※)にプライマリ・ケアの外来診療で遭遇する小球性貧血の原因疾患を示しました。診療の要点は、平均赤血球容量(mean corpuscular volume:MCV)が低いから、ありふれた鉄欠乏性貧血(iron deficiency anemia:IDA)だと決めつけないことです。慢性疾患に伴う貧血/炎症性貧血(anemia of chronic disease/anemia of inflammation:ACD/AI)やサラセミアを見逃さないための適切な評価を行えば、誤診による無駄な鉄剤投与を避けることができます Overview 1にあげた原因疾患のほかに、鉄芽球性貧血などがあります。診断には骨髄穿刺などの検査が必要なため、専門医へ紹介します。 発症機序 赤血球が担っている酸素運搬機能は、ヘモグロビン(Hb)によって行われています。Hbの構造は、1つのヘムと1つのグロビン鎖からなるユニットが、4つ結合してできた四量体です。ヘムはプロトポルフィリン環に鉄が結合したものであり、この鉄に1分子の酸素が結合します。また、グロビン鎖は通...