五十肩は“症候群”、2年で自然治癒する痛みへの対応法
五十肩 五十肩は特定の疾患ではなく「類似症状を呈する患者群からなる“症候群”」であり、五十肩の診断にたどり着くためにはこれまでに述べてきたさまざまな疾患の除外が必要です。肩に由来する痛みの約半数を占める原因は五十肩と腱板断裂ですので35)、五十肩に対する理解を深めることは非常に重要です。歴史的背景 「五十肩」という名称は江戸時代後期に存在していた俗語で太田全斎が「この病態は庶民から“五十肩”と呼ばれている」と記録を残しています。後に「いわゆる」という接頭語がつけられ、「いわゆる五十肩」と「五十肩」のいずれも正式な病名として掲載されました。欧米では同様の病態に対して1934年にCodmanがfrozen shoulder(凍結肩)と命名36)しました。その後、Neviaserら37)は組織病理や関節鏡所見に基づきadhesive capsulitis(癒着性関節包炎)という名称を提案しました。特発性として発症するものもあれば、明らかな誘因が判明しているものもあり、疾患概念はいまだに確立されておらず、scapulohumeral periarthritis(肩関節周囲炎)と呼称さ...
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