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敗血症性ショック、バソプレシンの開始基準を学習モデルで検討

2025年4月14日  Journal of the American Medical Association

敗血症性ショックでノルエピネフリン投与中の重症成人患者を対象に、最適なバソプレシン投与開始基準を策定するため強化学習モデルを導出し、外部検証を実施(OVISS強化学習試験)。カリフォルニア州にある病院5施設の患者3608例の電子健康記録データを用いて強化学習モデルを導出し、投与開始基準を策定した。この基準は、カリフォルニア州のデータセット628例および米国227施設の患者1万217例を含む3つの外部データセットで検証した。主要評価項目は院内死亡率とした。 その結果、強化学習モデルは、医師の決定よりも多くの患者に(87% vs. 31%)、ショック発症から早期に(中央値4時間 vs. 5時間)、低用量のノルエピネフリンを投与中に(中央値0.20μg/kg/分 vs. 0.37μg/kg/分)バソプレシンを開始することを推奨した。強化学習モデルが策定した投与開始基準は、医師が実施した投与開始に比べて高い期待報酬と関連した(重み付き重点サンプリング差31、95%CI 15-52)。投与開始基準の推奨通りにバソプレシンの投与を開始した患者では、推奨と異なる投与を行った患者に比べて院内死亡の調整...