ARDSにセボフルラン吸入鎮静法で転帰は改善するか
2025年4月12日
Journal of the American Medical Association
フランスの37施設の集中治療室で、早期の中等症ないし重症急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の成人患者687例を対象に、セボフルランを用いた吸入鎮静法の有効性および安全性を第III相無作為化非盲検評価者盲検試験で検討(SESAR試験)。プロポフォールを用いた静脈内鎮静法を対照とした。 その結果、主要評価項目に規定した28日目までの人工呼吸器非装着日数はセボフルラン群0.0日、プロポフォール群0.0日だった(中央値の差-2.1、95%CI -3.6--0.7、標準化ハザード比0.76、95%CI 0.50-0.97)。主要な副次評価項目に規定した90日生存率はセボフルラン群47.1%、プロポフォール群55.7%だった(ハザード比1.31、95%CI 1.05-1.62)。4つの副次評価項目のうち、セボフルランはプロポフォールに比べて、7日死亡率上昇(19.4% vs. 13.5%、相対リスク1.44、95%CI 1.02-2.03)および28日目までの集中治療室の非在室日数減少(中央値0.0日 vs. 0.0日、中央値の差-2.5、95%CI -3.7--1.4)と関連した。...
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