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CIS患者に高用量ビタミンD、疾患活動性が有意に抑制

2025年4月9日  Journal of the American Medical Association

フランスの多発性硬化症(MS)センター36施設で、clinically isolated syndrome(CIS)未治療患者316例(年齢中央値34歳、女性70%)を対象に、単剤療法としての高用量コレカルシフェロール(10万IU、2週ごと投与)の疾患活動性抑制効果を無作為化プラセボ対照試験で検討(D-Lay MS試験)。288例が24カ月間の試験を完了した。主要評価項目は、再発およびMRI活動性またはそのいずれかと定義した疾患活動性とした。 その結果、疾患活動性発現率はビタミンD群60.3%、プラセボ群74.1%(ハザード比0.66、95%CI 0.50-0.87、P=0.004)、疾患活動性発現までの期間中央値はそれぞれ432日、224日だった(ログランク検定のP=0.003)。MRI活動性の発現率はビタミンD群57.1%、プラセボ群65.3%(同0.71、0.53-0.95、P=0.02)、新規病変では46.2%、59.2%(同0.61、0.44-0.84、P=0.003)、造影病変では18.6%、34.0%(同0.47、0.30-0.75、P=0.001)となり、いずれのMRI...