スコットランドの大腸検診適格者4万例(50-74歳)を対象に、行動介入2種による免疫化学的便潜血検査(FIT)受検率への影響を2×4要因無作為化試験で検討(TEMPO試験)。標準の案内(対照)、FIT返送期限設定(1、2、4週間)、問題解決計画ツール(返送期限なし)、計画ツール+返送期限設定(1、2、4週間)の8群に5000例ずつ割り付けた。3万9734例(女性50.1%、平均年齢61.2歳)を解析に組み入れた。主要評価項目は3カ月以内の適切なFIT返送率とした。 その結果、対照群(期限なし、計画ツールなし)の3カ月FIT返送率は66.0%だった。返送率は、計画ツールなしで期限2週間が最も高く68.0%(対照との差2.0%、95%CI 0.2-3.9)、期限なしで計画ツール提供が最も低く63.2%(同-2.8%、-4.7--0.8)だった。主解析では期限設定の明らかなプラス効果が示唆され(調整後オッズ比1.13、95%CI 1.08-1.19、P<0.0001)、計画ツールの効果は示されなかった(同0.98、0.94-1.02、P=0.34)。しかし、介入間の交互作用(交互作用のP=0...
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