最適な血糖降下薬の予測モデルで血糖コントロール改善

英国Clinical Practice Research Datalink（CPRD）Aurumのデータを用いて、5種類のクラスの血糖降下薬（DPP -4阻害薬、GLP -1受容体作動薬、SGLT 2阻害薬、スルホニル尿素薬、チアゾリジン薬）いずれかの投与を開始した2型糖尿病患者を対象に、血糖降下効果の予測モデルを開発し、妥当性を検証。年齢、性別など9つの臨床特性を予測因子として用いた。 その結果、開発と検証を合わせたCPRDコホート全体で、薬剤投与開始21万2166例のうち3万2305例（15.2％）がモデルの予測した至適治療（12カ月間のHbA1C予測値が最も低い薬剤クラス）だった。モデル予測の至適治療と不一致群との比較で、モデル予測至適治療と一致する群で観察されたHbA1cの平均利益は、CPRD地理的検証コホート（2万4746例、マッチさせたペア1万2373組）で5.3mmol/mol（95％CI 4.9-5.7）、CPRD時間的検証コホート（9682例、マッチさせたペア4841組）で5.0mmol/mol（同4.3-5.6）だった。血糖管理失敗（HbA1c値69mmol/mol...