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脳出血既往AFにDOACで脳梗塞減少も脳出血再発増加

2025年3月26日  Lancet

心房細動(AF)を伴う脳内出血の生存者319例を対象に、直接経口抗凝固薬(DOAC)が脳内出血再発リスクを大幅に増加させることなく虚血性脳卒中リスクを減少させるかどうかを第III相非盲検無作為化試験で検討(PRESTIGE-AF試験)。主要評価項目は、初発虚血性脳卒中および初回再発性脳内出血とした。追跡期間中央値は1.4年だった。 その結果、初発虚血性脳卒中の発生頻度は、抗凝固薬非投与群よりもDOAC群の方が低かった(ハザード比0.05、95%CI 0.01-0.36、ログランク検定P<0.0001)。100人年当たりの全虚血性脳卒中イベント発生率はDOAC群0.83(95%CI 0.14-2.57)、抗凝固薬非投与群8.60(同5.43-12.80)だった。初回再発性脳内出血は、DOAC群は非劣性マージンとして事前に規定されたハザード比1.735未満を達成しなかった(ハザード比10.89、90%CI 1.95-60.72、P=0.96)。100人年当たりの全脳内出血イベント発生率はDOAC群5.00(95%CI 2.68-8.39)、抗凝固薬非投与群0.82(同0.14-2.53)だ...