出産関連死抑制プログラムの効果を検証、タンザニア
2025年3月25日
New England Journal of Medicine
タンザニアの医療施設30カ所で、出産関連死亡の抑制を目標とするSafer Births Bundle of Careプログラムの効果を検討する3年stepped-wedgeクラスター無作為化試験を実施。母親28万1165例および新生児27万7734例を最終分析対象とした。このプログラムでは、定期的なオンサイトシミュレーションによる訓練や現地臨床データの収集および使用などによる継続的なケアの質改善を目指した介入が行われた。主要評価項目は、分娩中の死産および出生後24時間以内の新生児死亡とする周産期死亡とした。 その結果、出産1000件当たりの推定周産期死亡率はベースライン期間15.3件、プログラム導入後12.5件と低下したが(調整後相対リスク0.82、95%CI 0.73-0.92、P=0.001)、地域により著しい異質性が認められた。出産1000件当たりの分娩中死産率はそれぞれ8.6件、8.7件(同1.01、0.87-1.17)、出生後24時間以内の新生児死亡率は6.4件、3.9件だった(同0.61、0.49-0.77)。重篤な有害事象は報告されなかった。...
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