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GLP-1受容体作動薬は糖尿病患者の自殺傾向を増加させず

2025年3月24日  British Medical Journal

2型糖尿病(DM)患者でのGLP-1受容体作動薬の使用と自殺傾向リスク増加の関連を実薬対照新規使用者コホート研究で検討。GLP-1受容体作動薬使用者3万6082例(追跡期間中央値1.3年)とDPP-4阻害薬使用者23万4028例(同1.7年)、およびGLP-1受容体作動薬使用者3万2336例(同1.2年)とSGLT-2阻害薬使用者9万6212例(同1.2年)からなる2つのコホートで検討した。主要評価項目は自殺念慮、自傷および自殺の複合と定義した自殺傾向とした。 粗解析の結果、GLP-1受容体作動薬はDPP-4阻害薬よりも自殺傾向の発生率増加と関連したが(1000人年当たり粗発生率3.9 vs. 1.8、ハザード比2.08、95%CI 1.83-2.36)、交絡因子を考慮するとnull値まで低下した(ハザード比1.02、0.85-1.23)。GLP-1受容体作動薬はSGLT-2阻害薬よりも自殺傾向リスク増加と関連したが(同4.3 vs. 2.7、同1.60、1.37-1.87)、交絡因子を考慮すると関連は認められなかった(同0.91、0.73-1.12)。...