中絶禁止法導入で州の乳児死亡率が予測値を上回る増加
2025年3月15日
Journal of the American Medical Association
米国の全50州およびコロンビア特別区の生児出産および乳児死亡データ(2012-23年)を用いて、人工妊娠中絶禁止法と乳児死亡率の変化の関連を横断研究で検討。中絶禁止法が施行された14州の推定乳児死亡率を、禁止法施行前および禁止法のない州のデータに基づく予測値と比較した。 その結果、全面的に中絶を禁止または妊娠6週以降の中絶を禁止する14州での生児出産1000件当たり乳児死亡率は6.26で、予測値の5.93を上回った[絶対的増加度0.33、95%信用区間(CrI) 0.14-0.51、相対的増加度5.60%、95%CrI 2.43-8.73、推定超過乳児死亡数478]。乳児死亡率の推定増加度は非ヒスパニック系黒人で高かった(推定値11.81 vs. 予測値10.66、絶対的増加度1.15、95%CrI 0.53-1.81、相対的増加度10.98%、95%CrI 4.87-17.89)。先天性異常による死亡率の推定値は1.37、予測値は1.24(絶対的増加度0.13、95%CrI 0.04-0.21、相対的増加度10.87%、95%CrI 3.39-18.08%)、先天性異常によらない死亡...
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