1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 骨髄線維症に移植後の変異クリアランスは予後に影響

骨髄線維症に移植後の変異クリアランスは予後に影響

2025年1月27日  New England Journal of Medicine

強度減弱前処置後に同種造血幹細胞移植を施行した骨髄線維症患者324例を対象に、移植後のドライバー遺伝子変異のクリアランスによる予後への影響を検討。患者の73%にJAK2変異、23%にCALR変異、4%にMPL変異が確認された。主要評価項目は再発率および無病生存率とした。 その結果、移植後30日時点のクリアランス達成率はJAK2変異群42%、CALR変異群73%、MPL変異群54%、100日時点ではそれぞれ63%、82%、100%だった。1年時点の累積再発率は30日時点のクリアランス達成群6%(95%CI 2-10)、非達成群21%(同15-27)だった。6年時点の無病生存率は30日時点のクリアランス達成群61%、非達成群41%、全生存率は74%、60%だった。30日時点のクリアランス達成は奏効の評価項目としてドナーキメリズムよりも優れ、再発または増悪のリスク低下と独立して関連し(ハザード比0.36、95%CI 0.21-0.61)、遺伝子変異の種類(JAK2対MPLまたはCALR)による予後の差の影響は受けないと思われた。...