透析患者の骨粗鬆症にデノスマブで骨折減少もMACE増加
2025年1月22日
Annals of Internal Medicine
透析依存患者を対象に、日本の診療報酬請求データベースを用いて、デノスマブの心血管イベントリスクおよび骨折予防効果を観察研究(target trial emulation)で検討。経口ビスホスホネート製剤と比較した。主要有害心イベント(MACE)を安全性評価項目、全骨折の複合を有効性評価項目とした。デノスマブまたは経口ビスホスホネート製剤で骨粗鬆症治療を開始した50歳以上の透析依存患者1032例(平均年齢74.5歳、女性62.9%、デノスマブ使用者658例、経口ビスホスホネート製剤使用者374例)を組み入れた。追跡期間は3年だった。 その結果、MACEの重み付け3年リスク差は8.2%(95%CI -0.2-16.7)、重み付け3年リスク比は1.36(同0.99-1.87)だった。骨折の重み付け3年リスク差は-5.3%(同-11.3--0.6)、重み付け3年リスク比は0.55(同0.28-0.93)だった。...
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