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エボラ集団発生にワクチン包囲接種の効果

2025年1月13日  New England Journal of Medicine

コンゴ東部のエボラウイルス病(EVD)集団発生に対する標準の感染制御対策にrVSV-ZEBOV-GPワクチンの包囲接種(接触者および接触者の接触者を接種対象とする)を追加し、接種後9日以内(症例の隔離または包囲接種による防御がほぼ期待できない期間)、10-29日目およびそれ以降のEVD発症率を評価。発端患者の症状発現後21日以内に新規症例またはクラスターを取り囲む1853の包囲を設定し、その包囲内の人にワクチン接種を行った。 その結果、2018-20年に26万5183人にワクチンを接種した。接触者および接触者の接触者のうち434例がEVDと診断された(1包囲当たり0.2例)。そのほとんどが接種後0-9日以内(380例)または10-29日以内(32例)に診断され、22例が29日目より後に診断された。10日目の時点で発症していない接触者および接触者の接触者のうち、10-29日目のEVD発症率は1000人当たり0.16例(19万4019人中32例)だった。ワクチンの安全性に関する懸念は示されなかった。...