ESR1変異陽性進行乳がんへのimlunestrantでPFS延長

アロマターゼ阻害薬による治療中または治療後に再発または進行したエストロゲン受容体（ER）陽性、ヒト上皮増殖因子受容体2（HER2）陰性の進行乳がん患者874例を対象に、経口選択的ER分解薬imlunestrantの効果を第III相試験で検討（EMBER-3試験）。主要評価項目は、治験責任医師の評価による無増悪生存期間（PFS）とした。 その結果、ESR1変異陽性患者256例でのPFS中央値はimlunestrant群5.5カ月、標準療法群3.8カ月で、19.4カ月時点での境界内平均生存時間はimlunestrant群7.9カ月（95％CI 6.8-9.1）、標準療法群5.4カ月（同4.6-6.2）と推定された（差2.6カ月、95％CI 1.2-3.9、P＜0.001）。全患者でのPFS中央値はimlunestrant群5.6カ月、標準療法群5.5カ月だった（増悪または死亡ハザード比0.87、95％CI 0.72-1.04、P＝0.12）。一方、imlunestrant単独投与とアベマシクリブ併用投与を比較した426例では、PFS中央値は単独群で5.5カ月、併用群で9.4カ月だった（同0...