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PCT測定値に基づく抗菌薬治療で投与期間が有意に短縮

2025年1月2日  Journal of the American Medical Association

英国国民保健サービス(NHS)集中治療室41室で、敗血症が疑われる重症入院患者2760例(平均年齢60.2歳、男性60.3%)を対象に、毎日のプロカルシトニン(PCT)またはC反応性蛋白(CRP)の測定値に基づく抗菌薬投与期間決定の効果を無作為化試験で検討(ADAPT-Sepsis試験)。主要評価項目は、28日時点での総抗菌薬投与期間および全死亡率とした。 その結果、28日時点までの平均抗菌薬投与期間は標準ケア群10.7日、PCTガイド群9.8日、CRPガイド群10.6日となり、標準ケア群との比較でPCTガイド群の方が有意に短かったが(平均差0.88日、95%CI 0.19-1.58、P=0.01)、CRPガイド群では差が見られなかった(同0.09日、-0.60-0.79、P=0.79)。28日全死亡率は標準ケア群19.4%、PCTガイド群20.9%、CRPガイド群21.1%となり、PCTガイド群は標準ケア群に対する非劣性を示したが(非劣性マージン5.4%、絶対差1.57、-2.18-5.32、P=0.02)、CRPガイド群と標準ケア群の比較では結論に至らなかった(同1.69、-2.0...