心拍出量による血行動態治療で消化器大手術後の感染抑制せず
2024年12月30日
British Medical Journal
米国麻酔科学会の全身状態分類II以上かつ65歳以上の待機的消化管大手術施行患者2498例(平均年齢74歳、女性57%)を対象に、心拍出量に基づく血行動態治療の周術期アルゴリズムの臨床的有効性および安全性を多施設無作為化比較試験で検討(OPTIMISE II試験)。介入群は、術中から術後4時間時点まで低侵襲性の心拍出量に基づく静脈内輸液療法+低用量強心薬投与を受けた。主要評価項目は、無作為化後30日以内の術後感染症とした。 その結果、主要評価項目発生率は介入群23.2%、通常ケア群22.7%だった(調整後オッズ比1.03、95%CI 0.84-1.25、P=0.81)。24時間以内の急性心イベント発生率は介入群3.0%、通常ケア群1.7%(同1.82、1.06-3.13、P=0.03)、30日以内では6.8%、6.3%だった(同1.06、0.77-1.47、P=0.71)。30日以内の急性腎障害発生率および180日以内の死亡率に差は見られなかった。...
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