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MI後にスピロノラクトン日常的使用の効果は

2024年12月24日  New England Journal of Medicine

経皮的冠動脈インターベンションを施行した心筋梗塞(MI)患者7062例を対象に、スピロノラクトンのルーチン使用の有益性を2×2要因デザインを用いた多施設共同無作為化試験で検討(CLEAR試験)。主要評価項目は、(1)心血管死と新規心不全または心不全悪化の複合(イベントの総数で評価)、(2)心筋梗塞、脳卒中、新規心不全または心不全悪化、心血管死のいずれかの初回発生の複合とした。 その結果、追跡期間中央値3年で、主要評価項目(1)はスピロノラクトン群で183件(100人年当たり1.7)、プラセボ群で220件(同2.1)だった(心血管以外の原因による死亡を競合リスクとして調整したハザード比0.91、95%CI 0.69-1.21、P=0.51)。主要評価項目(2)はスピロノラクトン群の7.9%、プラセボ群8.3%に発生した(同0.96、0.81-1.13、P=0.60)。重篤な有害事象は、スピロノラクトン群の7.2%、プラセボ群の6.8%で報告された。...