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手術直前の訓練で研修生による初回挿管成功率が改善

2024年12月24日  British Medical Journal

小児麻酔科にローテーション中の臨床経験が浅い研修生(フェロー、レジデント、麻酔看護師学生)153人を対象に、高リスクの医療処置を行う直前の訓練による効果を単施設前向き非クロスオーバー並行群間非盲検無作為化試験で検討。手術直前に挿管訓練用マネキンを用いて専門指導医によるジャストインタイムの気管挿管指導を行う群(介入群)、または術中に標準的な指導を行う群(対照群)のいずれかに、研修生を割り付けた。主要評価項目は、12カ月以下の乳児に対する術中の経口気管挿管の初回試行成功率とした。 その結果、修正intention-to-treat(ITT)解析での初回試行成功率は、介入群が91.4%、対照群が81.6%だった(オッズ比2.42、95%CI 1.45-4.04、P=0.001)。合併症発生率は介入群の方が低かったが、有意差は認められなかった。認知負荷の低下および技術習得の改善には有意差が認められた。...