HepB-alumワクチン不応HIV患者にHepB-CpGワクチンが有望

以前のB型肝炎ワクチン接種に反応がなかったヒト免疫不全ウイルス（HIV）感染者561例を対象に、B型肝炎に対するシチジン-リン酸-グアノシンアジュバント添加ワクチン（HepB-CpGワクチン）2回接種および3回接種と従来の水酸化アルミニウムアジュバント添加ワクチン（HepB-alumワクチン）3回接種の有効性を第III相非盲検無作為化試験で比較（BEe-HIVe試験）。2回接種では12週時点、3回接種では28週時点の抗体保有を主要評価項目とし、B型肝炎表面抗原に対する抗体価10mIU/mL以上と定義した。 その結果、抗体保有率はHepB-CpG 2回接種93.1％、HepB-CpG 3回接種99.4％、HepB-alum 3回接種80.6％だった。HepB-CpG 2回接種とHepB-alum 3回接種の抗体保有率の層別差は12.5％（97.5％CI 4.1-20.9）で非劣性（マージン10％）が達成され、優越性が示された。HepB-CpG 3回接種は、HepB-alum 3回接種に対して優越性を示した（抗体保有率の層別差18.4％、反復97.5％CI 10.4-26.2）。予期しない...