MSI-H/dMMR転移性大腸がんへのNivo+IpiでPFS延長
2024年12月25日
New England Journal of Medicine
高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはミスマッチ修復機能欠損(dMMR)を有する切除不能または転移を伴う大腸がん患者を対象に、ニボルマブ(Nivo)とイピリムマブ(Ipi)併用の有効性を第III相非盲検試験で検討。転移疾患に対して全身治療歴がない患者303例を組み入れた。このうち、中央検査機関でMSI-H/dMMRが確認された患者は255例だった。主要評価項目は、1次治療として化学療法群と比較した併用群の無増悪生存率(PFS)とした。 その結果、追跡調査期間中央値31.5カ月で、PFSは併用群の方が化学療法群より有意に良好だった(両側層別ログランク検定によるPFS群間差のP<0.001)。24カ月PFSは併用群が72%(95%CI 64-79)、化学療法群が14%(同6-25)だった。24カ月時点での制限付き平均生存期間は併用群の方が10.6カ月(同8.4-12.9)長く、主要解析の結果と一致した。グレード3または4の治療関連有害事象の発現率は、併用群が23%、化学療法群が48%だった。...
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