HFpEF/HFmrEFへのフィネレノン、効果に性差なし
左室駆出率(LVEF)の保たれたまたは軽度低下を伴う心不全(HFpEF/HFmrEF)患者に対するミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)フィネレノンの効果の性差の影響を第3相プラセボ対照無作為化試験の二次解析で比較検討した(FINEARTS-HF試験)。試験は37カ国653施設で実施し、症候性心不全でLVEFが40%以上の40歳以上成人6001例(女性45.5%、平均73.6歳)を2020年9月から2023年1月に無作為に割り付けた。主要転帰は、心血管死と心不全イベント(心不全による予定外の入院や緊急の心不全外来受診)総数(初回+再発)の複合とした。 その結果、女性は男性よりも肥満の割合が高く、LVEFが高く(女性54.6 vs. 男性50.9)、推算糸球体濾過量(eGFR)平均が低く(59.7 vs. 64.1、P<0.001)、NYHA心機能分類が悪く、カンザスシティ心筋症質問票による総合症状スコアが低かった(平均62.3 vs. 71.0)。主要転帰の100人年あたり発生率は、女性(15.7、95%CI 14.3-17.3)の方が男性(16.8、同15.4-18.3)よりもわ...
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