クロピドグレルの効果は出血リスクや複雑PCIに影響せず
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行後の患者3974例(平均年齢63.4歳、男性74.9%)を対象に、クロピドグレル単剤療法とアスピリン単剤療法の有効性をHOST-EXAM Extended試験の事後解析で比較。共主要評価項目は、血栓性複合評価項目[心血管死、非致死性心筋梗塞、脳卒中、急性冠症候群による再入院、ステント血栓症(definite/probable)]および出血(Bleeding Academic Research Consortium タイプ2-5)とした。最長追跡期間は5.9年だった。 その結果、出血高リスク(HBR)およびPCIの複雑性の有無に関係なく、クロピドグレルはアスピリンよりも血栓性/出血性イベント発生率が低かった。クロピドグレル群のアスピリン群に対する血栓性複合評価項目のハザード比はHBR群0.75(95%CI 0.53-1.04)、非HBR群0.62(同0.48-0.80)で(相互作用のP=0.38)、複雑PCI施行群0.49(同0.32-0.77)、非複雑PCI群0.74(同0.59-0.92)だった(相互作用のP=0.12)。出血のハザード比は...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。