中等度リスクcN1b甲状腺乳頭がん、葉切除と全摘の転帰同等
中等度リスクのcN1b甲状腺乳頭がん患者を対象に、甲状腺葉切除術と全摘出術[いずれも同側頸部リンパ節郭清術(LND)併用]の生存と再発の転帰を後ろ向きコホート研究で検討。治療の逆確率重み付け(IPTW)を用いて調整した全生存率(OS)、無再発生存率(RFS)、修正RFS率(将来的な対側葉切除術の必要性を考慮)を比較した。 401例(女性79.1%、年齢中央値47歳)のうち、157例が葉切除術、244例が全摘出術を受けた。追跡期間中央値は13.0年だった。調整後5年、10年、15年OSは、葉切除術群がそれぞれ98.0%(95%CI 93.9-99.3)、97.5%(同93.2-99.1)、96.8%(同92.2-98.7)で、全摘出術群がそれぞれ99.4%(同97.0-99.9)、97.4%(同94.4-98.8)、96.9%(同93.3-98.5)だった(ハザード比1.10、95%CI 0.35-3.47)。調整後5年、10年、15年RFSは、葉切除術群がそれぞれ93.8%(95%CI 88.5-96.7)、88.4%(同82.0-92.6)、84.1%(同76.8-89.3)で、全摘...
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