トランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CM)患者2001例(平均年齢75.5歳、女性13.1%)を対象に、推算糸球体濾過量(eGFR)低下の予後予測的価値を後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目は、追跡1年時の腎機能低下(20%超のeGFR低下)と関連する全死亡リスクとした。 その結果、腎機能低下発生率は24.0%だった。腎機能低下群の方が安定群よりもp.(V142I)遺伝子型の保有率が高く(20.6% vs. 13.3%、P<0.001)、ベースライン時のN末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP、2949pg/mL vs. 2309pg/mL、P<0.001)およびトロポニンT(0.060ng/mL vs. 0.052ng/mL、P<0.001)の中央値が高かったが、eGFRは同等だった(63mL/分/1.73m2 vs. 61mL/分/1.73m2、P=0.41)。腎機能低下は死亡リスクの1.7倍増加と関連し(ハザード比1.71、95%CI 1.43-2.04、P<0.001)、遺伝子型[同:野生型群1.64、1.31-2.04、p.(V142I)群1...
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