非急性硬膜下血腫に中硬膜動脈塞栓術の効果は
2024年12月14日
New England Journal of Medicine
中国で、圧排効果を伴う症候性の非急性硬膜下血腫患者を対象に、中硬膜動脈塞栓術の効果を多施設共同非盲検無作為化試験で検討(MAGIC-MT試験)。患者を外科医の判断で穿頭ドレナージ群と非外科的治療群に割り付け、さらに各群の患者を中硬膜動脈塞栓術群と通常治療群に無作為に割り付けた。主要評価項目は無作為化後90日以内の硬膜下血腫の症候性再発または進行とした。 解析対象は722例(塞栓術群360例、通常治療群362例)だった。登録患者の78.3%が穿頭ドレナージを受けた。90日以内の硬膜下血腫の症候性再発または進行の発生割合は、塞栓症群が6.7%、通常治療群が9.9%だった(群間差-3.3%ポイント、95%CI -7.4-0.8、P<0.10)。重篤な有害事象の発現率は、塞栓術群の方が通常治療群よりも低かった(6.7% vs. 11.6%、P=0.02)。...
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