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CKD重症度に伴いデノスマブによる低Ca血症リスク増加

2024年12月12日  Annals of Internal Medicine

骨粗鬆症治療を開始した65歳以上の慢性腎臓病(CKD)女性患者を対象に、CKDステージおよび骨ミネラル代謝異常(CKD-MBD)の有無による低カルシウム(Ca)血症の緊急治療リスクをtarget trial emulation で検討。2012-20年のメディケアデータを用いて、デノスマブ治療患者36万1453例、ビスホスホネート系経口薬治療患者82万9044例、ビスホスホネート系静注薬治療患者16万413例を特定した。 その結果、デノスマブ群のビスホスホネート系経口薬群と比較した治療開始後12週時点の緊急治療リスクは、CKDステージ悪化に伴い増加し(P<0.001)、透析依存患者(3.01% vs. 0.00%、リスク差3.01%、95%CI 2.27-3.77)およびCKDステージ4-5の透析非依存患者(0.57% vs. 0.03%、同0.54%、0.41-0.68)でリスクが高かった。CKDステージ4-5患者での、デノスマブ群のビスホスホネート系経口薬群と比較した緊急治療リスクは、CKD-MBD併発患者(1.53% vs. 0.02%、同1.51%、1.21-1.78)の方が非...