2017-2022年に自然気胸で入院した18歳以上の成人患者を対象に、フルオロキノロン系抗菌薬と自然気胸発症との関連について全国症例-時間-対照(case-time-control)研究で検討。入院日直前30日(-30日--1日)をリスク期間、それ以前の3期間(−180-−151日、−150-−121日、−120--91日)を参照期間とした。アモキシシリンの曝露についても検討した。 その結果、フルオロキノロン系抗菌薬を使用した気胸患者246例(男性63.8%、平均年齢43.0±18.4歳)のうち、63例が気胸発症前30日のリスク期間に、128例が参照期間に曝露を受けていた。一方、アモキシシリンを使用した3316例(男性72.9%、平均年齢39.4±17.6歳)のうち、1210例が発症前30日のリスク期間に、1603例が参照期間に曝露を受けていた。曝露傾向および共変量で調整後のオッズ比は、フルオロキノロン系が1.59(95%CI 1.14-2.22)、アモキシシリンが2.25(同2.07-2.45)だった。...
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