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糖尿病前症の肥満患者にチルゼパチドで糖尿病進行リスク低下

2024年12月6日  New England Journal of Medicine

肥満患者(2539例)を対象にチルゼパチドの安全性と有効性を検討する第III相二重盲検無作為化比較試験(SURMOUNT-1試験)から、肥満と糖尿病前症を合併した患者(1032例)の体重減少と2型糖尿病への進行を遅らせる効果についての解析結果。チルゼパチド5mg投与群、10mg投与群、15mg投与群、プラセボ群に1対1対1対1の比率で割り付け、週1回176週間投与し、17週間の休薬期間を置いた患者を解析対象とした。 その結果、176週時点のチルゼパチド投与群の体重平均変化率は、5mg投与群が-12.3%、10mg投与群が-18.7%、15mg投与群が-19.7%で、プラセボ群は-1.3%だった(全てのプラセボとの比較についてP<0.001)。2型糖尿病と診断された患者は、チルゼパチド群の方がプラセボ群よりも少なかった(1.3% vs. 13.3%、ハザード比0.07、95%CI 0.0-0.1、P<0.001)。消化器系の有害事象が新型コロナウイルス感染症を除いて最も高頻度に発現したが、そのほとんどは軽症から中等症だった。...