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遷延性悲嘆、悲嘆に特化した認知行動療法の効果は

2024年12月4日  JAMA Psychiatry

ドイツの大学付属外来クリニック4施設で、遷延性悲嘆症(PGD)患者212例(平均年齢51.8歳、女性82%)を対象に、遷延性悲嘆に対する統合的認知行動療法(PG-CBT)が現在中心療法(PCT)より優れているかどうかを無作為化試験で検討。主要評価項目は、無作為化後12カ月時のフォローアップにおけるPG-13(PGD評価尺度)の重症度スコアとした。 intention-to-treat解析の結果、フォローアップ時にPGD重症度の大きな低下がPG-CBT群(Cohenのd=1.64、95%CI 1.31-1.97)とPCT群(同1.38、1.09-1.66)の両群で認められた。治療後にPG-CBT群の方がPCT群よりもPGD重症度の有意に大きな低下を示した(同0.31、0.03-0.57)。フォローアップでは、この効果は傾向レベルでしか認められなかったが(同0.28、-0.02-0.57)、PG-CBT群では抑うつ症状および総合精神病理症状が有意に少ないことがわかった。治療中止率はPG-CBT群20%、PCT群16%だった。...