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妊婦へのRSVpreFワクチン早期接種で抗体経胎盤移行率が上昇

2024年12月3日  専門誌ピックアップ

米国の2施設で、新生児と乳児を保護するための母親への呼吸器合胞体ウイルス(RSV)2価RSVpreFワクチン接種で、接種時点の在胎期間と接種から出産までの経過期間が母親の抗体が新生児への経胎盤移行に及ぼす影響を前向きコホート研究で検討。妊娠中にRSVワクチン接種を受けた124例を登録した。RSVワクチン承認前の保存血から20組の母体血と臍帯血を用いて、ワクチン接種と自然感染で獲得した抗体価を比較した。 その結果、ワクチン接種時期が出産前2-3週間の群と3-4週間の群の臍帯:母体移行比は、5週間より前の群との比較で有意に低かった(2-3週間:P=0.03、3-4週間:P=0.007)。母体血と臍帯血の抗RSV F抗体価は、母親のRSVワクチン接種で獲得した場合の方が自然感染で獲得した場合より有意に高かった(母体:5.72 vs. 4.82 log10MFI、P<0.0001、臍帯:5.81 vs. 5.03 log10MFI、P<0.0001)。...