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がん診断6カ月以内の禁煙治療開始で生存転帰が最も改善

2024年12月1日  JAMA Oncology

禁煙治療を受ける喫煙がん患者4526例(女性49.8%、年齢中央値55歳)を対象に、がん診断後の禁煙治療開始時期と生存転帰との関連を前向きコホート研究で検討。個別カウンセリングと薬物療法を行った。主要評価項目は、生存と各追跡調査受診時での7日間禁煙率とした。 その結果、3カ月時点(調整後ハザード比0.75、95%CI 0.67-0.83)、6カ月時点(同0.79、0.71-0.88)、9カ月時点(同0.85、0.76-0.95)で禁煙していた患者では、15年生存率が上昇した。生存転帰は、がん診断後6カ月以内に禁煙治療を受けた患者で最良だった。75パーセンタイルでは、喫煙を継続した患者(非禁煙患者)よりも禁煙患者の方が、生存期間が長かった[2.1年(同1.8-2.4) vs 3.9年(同3.2-4.6)]。診断後6カ月から5年以内での禁煙開始でも同様だったが、6カ月以内より顕著ではなく、75パーセンタイルでの生存期間は、非禁煙患者が4.8年(同4.3-5.3)、禁煙患者が6.0年(同5.1-7.2)だった。...