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妊娠超早期に薬剤による中絶の有効性と安全性

2024年11月28日  New England Journal of Medicine

中絶を希望した女性1504例を対象に、妊娠超早期(妊娠42日以下)での薬剤による中絶の有効性および安全性を多施設共同非劣性無作為化比較試験で検討。超音波検査による子宮内妊娠未確定の女性を組み入れ、中絶処置をすぐに開始する群(早期開始群)、または子宮内妊娠が確認されてから中絶処置を開始する群(標準群)に無作為に割り付けた。主要評価項目は完全中絶率とした。非劣性マージンは、絶対群間差3.0%ポイントとした。 intention-to-treat(ITT)解析の結果、完全中絶率は早期開始群が95.2%、標準群が95.3%で、絶対群間差は-0.1%ポイントだった(95%CI -2.4-2.1)。子宮外妊娠の発生率は早期開始群が1.3%、標準群が0.8%だった。1例は診断前に破裂となった(早期開始群)。重篤な有害事象発現率は早期開始群が1.6%、標準群が0.7%で(P=0.10)、大半が子宮外妊娠または不完全中絶の治療による、合併症を伴わない入院だった。...