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糖尿病患者の腎結石再発リスクがSGLT-2阻害薬で低下

2024年11月28日  British Medical Journal

2型糖尿病合併の腎結石症既存患者2万146例(痛風併存患者も含む)を対象に、SGLT-2阻害薬による腎結石症の再発予防効果についてtarget trial emulation研究で検討。GLP-1受容体作動薬またはDPP-4阻害薬と比較した。主要評価項目は、救急科受診、入院中または外来受診が必要となった腎結石症の再発とした。 その結果、治療の逆確率重み付け後、腎結石症の再発件数はSGLT-2阻害薬群が1924件(1000人年当たり105.3)、GLP-1受容体作動薬群が853件(1000人年当たり156.4)だった[調整後率比:0.67(95%CI 0.57-0.79)、率差:1000人年当たり-51(同-63--40)、治療必要数(NNT):20]。直近で活動性腎結石症だった患者では、絶対率差が1000人年当たり219だった(NNT=5)。主要評価項目の腎結石症に対する保護的な関連性は持続した。SGLT-2阻害薬は、痛風発作の発生率低下とも関連した。...