米国で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)急性感染後の後遺症(PASC)リスク増加と小児/若年成人の肥満が関連しているかどうかを後ろ向きコホート研究で評価した。2020年3月から2023年5月に小児病院26施設の小児/若年成人(5-20歳、17万2136例、BMI評価時平均12.6歳、コホート参加時平均13.1歳、女児52.4%)を調査し、179日間以上追跡した。感染前18カ月以内に評価したBMI分類を基準とし、分類は健康体重、過体重、肥満、重度肥満とした。 その結果、健康体重と比較すると、肥満はPASCリスクが 25.4%増加し(相対リスク1.25、95%CI 1.06-1.48)、重症肥満では42.1%増加した(同1.42、1.25-1.61)。PASC症状や病状発生リスクも、健康体重と比較すると、肥満(同1.11、1.06-1.15)と重度肥満(同1.17、1.14-1.21)では増加を認め、その関連性は、過体重(同1.05、1.00-1.11)、肥満(同1.13、1.09-1.19)、重度肥満(同1.18、1.14-1.22)の総発生数で評価しても同様だった。...
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