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NSTEMI後の待機的非心臓手術、遅延の妥当性は

2024年11月27日  JAMA Surgery

大きな非心臓手術を受けた67歳以上の患者を対象に、非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)からの経過期間と術後の主要有害心脳血管イベント(MACCE)のリスクの関連を横断研究で検討。2015-20年のメディケア請求データを利用し、NSTEMIから手術までの期間とMACCE(30日死亡、院内心筋梗塞、心不全、または脳卒中)および30日全死因死亡との関連を推定した。 手術522万7473件を対象とした(患者の平均年齢75.7歳、女性57.0%、0.81%にNSTEMIの既往あり)。NSTEMIの既往がない患者と比較して、待機的手術前30日以内にNSTEMIを発症した患者は、冠血行再建術を受けても(調整オッズ比2.15、95%CI 1.09-4.23、P=0.03)、受けなくても(同2.04、1.31-3.16、P=0.001)MACCEのオッズが高かった。術後MACCEのオッズは、冠血行再建術を受けた患者では30日以降(薬剤溶出ステント留置患者では90日後)は横ばいとなり、180日以降は上昇した(181-365日後の調整オッズ比1.46、95%CI 1.25-1.71、P<0.001、薬剤溶出...