高齢糖尿病への寛容な血糖管理で感染リスクは
2024年11月26日
Diabetes Care
寛容な血糖管理を行う2型糖尿病高齢患者の感染による入院リスクを、厳格な血糖管理を行う患者と比較する後ろ向きコホート研究の報告。統合医療提供システムから65歳以上の患者10万3242例を組み入れ、HbA1c 7-8%未満または8-9%未満の2レベルの寛容な血糖管理を行う患者と、HbA1c 6-7%未満の厳格な血糖管理を行う患者とを比較した(HbA1c 6-7%群48.5%、HbA1c 7-8%群35.3%、HbA1c 8-9%群16.1%)。負の二項回帰モデルを用いて、感染(呼吸器、尿生殖器、皮膚、軟部組織、骨、敗血症)による入院の発生率と相対リスクを推定した。 その結果、感染による入院率は1000人年当たり51.3だった。HbA1c 6-7%群と比較した感染による入院リスク(調整前)は、HbA1c 8-9%群では有意に高かった(相対リスク1.25、95%CI 1.13-1.39)が、HbA1c 7-8%群では差がなかった(同0.99、0.91-1.08)。調整後の差は有意ではなかった。感染区分別では、HbA1c 8-9%群の皮膚、軟部組織、骨感染のみ調整後の入院相対リスクが有意に高かっ...
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