滲出型AMDへの抗VEGF薬、黄斑下出血リスクを比較
抗血管内皮増殖因子(VEGF)注射を受けた滲出型加齢黄斑変性(nAMD)患者の14万915眼を対象に、薬剤ごとの黄斑下出血(SMH)発生リスクを後ろ向きコホート研究で比較。SMHが9107眼で発生し、最終注射は3439眼がベバシズマブ、46眼がブロルシズマブ-dbII、3221眼がアフリベルセプト、2246眼がラニビズマブ、155眼がファリシマブ-svoaだった。 その結果、SMH発生率は他の注射薬群よりもベバシズマブ群の方が有意に高く(P≦0.001)、ファリシマブ-svoa群の方が有意に低かった(P=0.0004)。SMH診断から最終注射までの平均期間は、ファリシマブ-svoa群(48.9、P<0.02)とラニビズマブ群(59.6、P=0.003)で他群よりも有意に短かった。経毛様体扁平部硝子体手術(PPV)施行率はベバシズマブ群1.51%、ブロルシズマブ-dbII群8.7%、アフリベルセプト群1.8%、ラニビズマブ群1.8%、ファリシマブ-svoa群1.9%だった。全患者およびPPV施行患者で、SMH発生前と発生後12カ月時点の平均視力に注射薬による有意差は見られなかった。...
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