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肝内胆管がん、FGFR阻害薬と白内障の関連性

2024年11月25日  JAMA Ophthalmology

線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)2遺伝子異常を有する肝内胆管がん(iCCA)患者18例(年齢中央値54歳、女性72%)を対象に、FGFR阻害薬(FGFRi)による合併症としての白内障形成および進行について後ろ向き症例集積研究で検討。主要評価項目は、FGFRi開始後の新たな白内障の発症または悪化とした。 その結果、FGFRi開始後、9例(50%)で片眼または両眼に白内障が発症もしくは進行した。白内障17眼のうち8眼(47%)に白内障手術が必要だった。1例では、水晶体の形態に起因した緑内障(phacomorphic glaucoma)を合併した白内障が急速に発症し、緊急手術が必要となった。FGFRi開始から白内障発症または悪化までの期間中央値は約18カ月だった。白内障が発症または進行した患者9例のうち5例(56%)は、FGFRi中止後の新たな発症または悪化と診断された。白内障が発症した患者では、発症しなかった患者よりもFGFRi投与期間中央値が長かった(13カ月 vs. 5カ月、オッズ比1.01、95%CI 1.00-1.02、P=0.02)。...