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アトルバスタチンとロスバスタチン、実臨床でのリスクは

2024年11月24日  Annals of Internal Medicine

アトルバスタチンとロスバスタチンの相対的な有効性と安全性を、中国と英国のデータベースを用いてtarget trial emulationデザインの実薬対照コホート研究で検討。China Renal Data System(CRDS)データベースと英国バイオバンク(UKB)データベースから、ロスバスタチンまたはアトルバスタチンの新規使用成人28万5680例を適格参加者とした。主要評価項目は全死因死亡率とした。 その結果、6年全死因死亡率は、ロスバスタチン群の方がアトルバスタチン群よりも低く(CRDS:100人年当たり2.57 vs. 2.83、UKB:同0.66 vs. 0.90)、累積発生率の差はCRDSコホートが-1.03%(95%CI -1.44--0.46%)、UKBコホートが-1.38%(同-2.50--0.21%)だった。副次評価項目の主要心血管イベントと主要な肝有害転帰のリスクは、ロスバスタチン群の方が低かった。UKBコホートの2型糖尿病発症リスクはロスバスタチン群の方が高かったが、慢性腎臓病その他のスタチン関連有害作用の発現リスクは2剤で同程度だった。...