全身性強皮症に脂肪皮膚硬化症併発で肺高血圧リスク上昇
全身性強皮症の成人患者567例を対象に、脂肪皮膚硬化症(LDS)の併発およびLDSと血管合併症の関連を後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目は、LDS有病率およびLDSと大血管合併症(肺高血圧症、指趾の壊疽および強皮症腎クリーゼまたはそのいずれか)の関連性とした。 その結果、LDSを併発していたのは25例(4.4%)で、542例(95.6%)はLDSを併発していなかった。LDS併発患者の方が、LDS非併発患者よりも、肺高血圧症の発生率が高かった(48.0% vs. 25.3%)。強皮症腎クリーゼおよび指趾の壊疽の発生率は、LDS併発患者と非併発患者で有意差がなかった(0% vs. 6.8%、16.0% vs. 12.8%)。LDSは、肺高血圧症に関連していた(有病率の調整後オッズ比3.10、95%CI 1.33-7.25)。...
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