MASHにFASN阻害薬denifanstatでNAS改善
F2またはF3の線維化を伴う代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)患者168例を対象に、経口脂肪酸合成酵素(FASN)阻害薬denifanstatの安全性と有効性を第IIb相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討した。 その結果、intention-to-treat集団で、denifanstat群の38%が線維化の悪化なしに非アルコール性脂肪肝疾患活動性スコア(NAS)が2ポイント以上改善したのに対し、プラセボ群では16%が達成した(共通リスク差21.0%、95%CI 8.1-33.9、P=0.0035)。denifanstat群の26%がMASH消失および線維化の悪化なしにNASが 2ポイント以上改善したのに対し、プラセボ群では11%が達成した(同13.0%、0.7-25.3、P=0.0173)。特に頻度の高かった治療下発現有害事象は新型コロナウイルス感染症(denifanstat群17% vs. プラセボ群11%)、ドライアイ症状(9% vs. 14%)、脱毛症(19% vs. 4%)だった。試験薬に関連すると判断された有害事象は、いずれもグレード1または2だった。...
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