1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. ファリシマブと無菌眼内炎症の関連性

ファリシマブと無菌眼内炎症の関連性

2024年11月20日  JAMA Ophthalmology

スイスの大学附属3次紹介センター1施設で、22カ月にわたる症例集積研究を実施。滲出型加齢黄斑変性または糖尿病黄斑浮腫に対するファリシマブ硝子体内注射後に発生した非感染性眼内炎患者7例12眼(平均年齢73.3歳、女性57.1%)の特徴を検討した。 その結果、2眼で前部および後部の炎症とともに網膜血管炎が認められ、うち1眼で後に黄斑部毛細血管非灌流、および20/80から20/2000への臨床的意義のある不可逆性の視力低下に至る動脈および静脈の閉塞性血管炎が認められた。残り10眼では著しい視力変化を伴わない中等度の前眼部炎症が見られた。眼内炎イベント発生までのファリシマブ投与回数中央値は3.5回、最終投与日から眼内炎診断までの期間中央値は28日だった。30mmHg以上の眼圧上昇が3眼で発生した。...