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コロナ変異株出現期に甲状腺がん診断数減

2024年11月18日  専門誌ピックアップ

Surveillance, Epidemiology, and End Results 22プログラムのデータを用いて2016-21年の甲状腺がん診断の動向を解析し、2020-21年のCOVID-19パンデミック期間の相次ぐ変異株出現が甲状腺がんの診断に及ぼした影響を縦断研究で検討。甲状腺がんの米国成人10万人当たりの年齢調整発生率、発生率の変化、未診断例の推定数などを評価した。 その結果、2016年および2019年の第一四半期の全甲状腺がん絶対発生率は10万人当たり21.0と18.8で、2020-21年の四半期発生率は17.3、11.1、17.2、17.9、17.4、19.0、17.1、17.3だった。米国一般集団に外挿すると、2020年3月から2021年12月までに診断されなかった甲状腺がんの総数は約1万200例と推定され、2cm以下の乳頭がん5400例(95%CI 2380-8530)、2cm超の乳頭がん3700例(同1660-5810)、濾胞がん600例(同-260-1550)、髄様がん300例(同-110-720)、未分化がん190例(同-75-530)だった。...