狭小弁輪ASへの大動脈弁置換、SEVはBEVより機能不全減
経カテーテル大動脈弁置換術を受ける狭小弁輪を伴う大動脈弁狭窄症(AS)女性患者621例を対象に、自己拡張型弁(SEV)とバルーン拡張型弁(BEV)の臨床的および血行力学的転帰をSMART無作為化試験の2次解析で比較。主要臨床評価項目は死亡、障害を伴う脳卒中、心不全再入院の複合、弁機能の主要評価項目は生体弁機能不全の発生とし、いずれも12カ月にわたる評価を行った。 その結果、12カ月時点の主要臨床評価項目には、SEV群とBEV群の有意差はなかった(9.4% vs. 11.8%、絶対リスク差-2.3%、95%CI -7.2-2.5、P=0.35)。しかし、SEV留置は、生体弁機能不全の発生率低下に関連していた(8.4% vs. 41.8%、絶対リスク差-33.4%、95%CI -40.4--26.4、P<0.001)。SEV留置は、BEV留置よりも大動脈弁圧較差が低下し、有効弁口面積が拡大し、また軽度以上の大動脈弁逆流が減少していた。...
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